リーダー 丹下 大祐

1.目的

産婦人科医師による超緊急帝王切開(可及的速やかな児娩出のための帝王切開)の方針決定に際して、関連部門の総力により24時間365日最短時間での児娩出に対応できる院内体制を整備する。

2.実績・年度報告

上記を目的とし、手術センター・3B病棟・医療サービスセンター看護科(産婦人科外来)・薬剤センター・総務部総務課・医療安全推進室よりメンバーの参加を得て、産婦人科・小児科医師をオブザーバーとして、2021年4月5日プロジェクトチームが設立された。

課題別に4チームに分かれて施策を検討した。

連絡体制 診療部外科、看護部、CE科の協力を得て、夜間・休日には各当直者の応援を得られる体制を整備した。3B病棟では、待機スタッフの連絡先を日々把握し、超緊急帝王切開専用として設置した外線通話回線により速やかに連絡をとれる体制を整えた。

薬剤準備 薬剤センターから手術センターに、超緊急帝王切開に必要な薬剤を時間帯を問わず速やかに搬入できる体制を整えた。

手術室準備 終業毎に手術室のうち1室に帝王切開に必要な資器材と先着したスタッフ向けのアクションカードを設置した、最小限の準備で緊急帝王切開に対応できる緊急帝王切開用手術室を、夜間・休日に確保している。

事前説明 分娩経過中に想定される緊急治療の事前説明書案を作成し、2021年8月産婦人科に提案した。

以上について、可能なものから可及的に実施に移し、「超緊急帝王切開対応手順」にまとめ2021年10月1日より施行している。今後、時間外に発生した超緊急帝王切開事例を想定したシミュレーション訓練を予定している。

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