リーダー 上條 泰弘
1.目的
抗菌薬の適正使用はその効果を十分に発揮すると共に、過剰使用による耐性菌の発生を抑制することができる。この目的を達成する為に、活動目的は、当院における抗菌薬管理プログラムの作成とその運用、介入、またモニタリングによるプログラムの有効性の測定を推進する事とする。
2.実績・年度報告
構成
リーダー 上條 泰弘 薬剤師 薬剤センター(感染対策室兼務)
サブリーダー 雨宮 哲郎 医師 総合内科
マネージャー 伊藤 隆哉 薬剤師 薬剤センター
メンバー 吉福 清二郎 医師 外科センター
藤元 瞳 医師 消化器病センター
新田 彰一 看護師 感染対策室
瀬戸山久幸 看護師 3A病棟
村山 未来 臨床検査技師 臨床検査センター検査科
吉田 健人 薬剤師 薬剤センター
(1)活動実績
- AST症例カンファレンス(2021年5月より開始)
週2回(月・木曜日)に医師1名、臨床検査技師1名、薬剤師で実施。
対象患者:広域抗菌薬使用例、広域抗菌薬使用例、(2022年3月より)血液培養陽性例
対象患者数 延べ人数828人 提案件数195件 承認率87% - AST会議(1回/月)
- 抗菌薬使用評価(医師と薬剤師が共同して処方見直しを実施)
2021年度 医師55%、薬剤師73% - 手術パスのバリアンス評価(毎月実施)
- 外来処方の監査(1回/2週)
- 院内採用抗菌薬の見直し(3剤採用追加、1剤採用削除)
- 職員教育(e-learningの実施)
(医師対象)
第1回「抗菌薬の投与量設定」 受講率83.5%
第2回「細菌検査オーダー時に臨床情報追加のお願い」 受講率84.2%
(看護師、臨床検査技師、薬剤師対象)
第1回「抗菌薬の投与量設定」 受講率97.0%
第2回「抗菌薬投与前に培養検体採取の重要性、尿培養検体の採取から提出までの時間について」 受講率96.5%
(2)提案実績(専従者(薬剤師)のみ)
- 2021年度 提案件数172件 提案承認率93%
(3)学会報告
上條泰弘,伊藤隆哉,藤元 瞳,吉福清二郎,新田彰一,瀬戸山久幸,村山未来,吉田健人,鬼窪利英:医師,薬剤師が共同して行う処方見直しの取り組み~抗菌薬使用評価を導入して~.相澤病院医学雑誌.19:19-22.2021