課長　中村 久美

１．ビジョン

病棟薬剤業務課は、「医薬品情報管理室」「病棟薬剤業務室」「化学療法室」の3室からなる。
3室において「薬学的管理」「情報発信」「連携」のキーワードを根底に、薬剤師間で刺激し合ってお互いを高め、『薬』を通して現在よりも多くの患者と患者を支えるキーパーソン、治療・看護に携わる医療スタッフに対し、よい影響を与えられる潤滑剤・起爆剤・安定剤的存在となる。

２．サービス・業務内容

〈医薬品情報管理室〉

  • 医薬品情報の収集・提供
    • 新薬・適正使用に関する情報の収集、提供
    • 院内副作用情報の収集、PMDAへの報告
  • 薬剤適正使用検討委員会事務局
    • 新規採用申請薬剤の評価、プレゼンテーション
    • 院内採用薬剤の見直し
      （採用後再評価、年1回使用量からの見直し、後発医薬品への切り替え）
    • 医薬品の適正使用にむけた取り組みの立案、検討
  • 医薬品情報管理室と病棟薬剤業務室による定期（月1回）カンファレンス
  • 医薬品マスタ管理
  • 採用薬品のデータベース管理
  • 薬剤情報提供書の管理
  • 日報の作成
  • 医療機器安全管理委員会参加

〈病棟薬剤業務室〉

  • 薬剤管理指導業務（主に投薬後における患者に対する業務）
    • 薬歴の確認
    • 処方内容の確認
    • ハイリスク薬・麻薬等への対応
    • 患者等への説明と指導等
    • 退院時指導
  • 病棟薬剤業務
  • 医薬品の投薬・注射状況の把握
  • 医薬品の医薬品安全性情報等の把握及び周知並びに医療従事者からの相談応需
  • 入院時の持参薬の確認及び服薬計画の提案
  • 2種以上の薬剤を同時に投与する場合における投与前の相互作用の確認
  • 患者等に対するハイリスク薬等に係る投与前の詳細な説明
  • 薬剤の投与にあたり、流量又は投与量の計算等の実施
  • 抗がん薬等の適切な無菌調製

〈化学療法室〉

  • 抗がん薬投与時の適切な無菌調製、監査
  • 抗がん剤投与患者・家族への薬剤指導（レジメン初回導入時、変更時）
  • 定期的な薬学的管理（継続的なモニタリング）
  • レジメンの管理（承認レジメン管理、レジメンパス作成運用）
  • がん領域における薬薬連携（保険薬局と情報交換し、患者フォローを行う）
  • 医療従事者からの相談応需
  • 遺伝子診療科における　エキスパートパネル、C-CAT経過報告業務等

３．実績・年度報告

2016年度 2017年度 2018年度 2019年度 2020年度 2021年度
薬剤管理指導1 3,945件 4,991件 7,649件 7,388件 6,611件 6,510件
薬剤管理指導2 7,344件 7,390件 9,787件 8,604件 7,077件 6,736件
退院時薬剤情報管理指導 6,526件 7,053件 6,835件 6,600件 6,135件 6,269件
病棟薬剤業務実施加算1 27,193件 27,868件 28,759件 27,811件 28,386件 27,580件
退院時薬剤情報連携加算 169件 88件
病棟薬剤業務実施加算2 5,337件 5,592件 5,336件 5,070件 5,267件 7,829件
薬剤情報提供 17,774件 16,788件 158,07件
がん患者指導管理料ハ 183件 217件 252件 266件 356件 362件
連携充実加算 563件
がん関連ﾄﾚｰｼﾝｸﾞﾚﾎﾟｰﾄ受信数 468件