統括医長 小平 博之

1.ビジョン

  • 急性期外傷に対する治療成績を向上させる。
  • 急性期の患者に対する治療の質(医療、看護、リハビリ)を向上させる。
  • 急性期病棟から回復期病棟(慢性期疾患センター)への速やか、かつ適正な患者移動を実現させる。
  • 周術期の合併症を減らし、入院の長期化を予防する。
  • 回復期病棟を効率的に利用し、高い自宅退院率を目指す。
  • 骨粗鬆症治療を多職種・開業医と連携して行い、骨折予防活動を行う。
    1. 急性期病棟、回復期病棟から退院する骨粗鬆症性骨折患者の骨粗鬆症治療率、治療継続率向上による二次骨折予防
      整形外科医師を中心とした多職種チームが主導し、上記目標を達成のためのプロトコール作成し、患者さんに予防治療を提供できている。
    2. 新規診療報酬加算に対する整形外科・骨粗鬆症チームでの対応
      別紙加算に対し、現在の当院の状況を調査・分析する。今後急性期病棟、回復期病棟、また近隣の回復期病棟を所有する病院、開業医との連携を築き、大腿骨近位部骨折・骨粗鬆症治療の地域での治療の流れを確立する。
  • 対外的なアピールを続け、手術治療に結び付く患者の獲得増加を目指す。

2.サービス・業務内容

病院における急性期・慢性期医療を担当する。

  • 対象疾患
    • 上肢外傷・変性疾患(橈骨遠位端骨折など)
    • 下肢関節疾患
    • 四肢外傷
    • 四肢長管骨骨折、関節内骨折など
  • 24時間体制での救急外来対応、緊急手術対応
  • 外来業務
  • 手術業務
  • 病棟業務 (回復期病棟を含む)
  • 急性期疾患に対する術前カンファレンス
  • 急性期・回復期病棟の回診業務

関連部署との運営

  • 整形外科センター運営会議
  • 4B病棟・5A病棟運営会議
  • 4B病棟パス会議

研究、教育活動

  • 定期的な学会への参加、学術発表
  • 各種セミナーへの積極的な参加
  • 論文執筆

3.体制

救急対応

  • 365日24時間
  • 平日夜間、土日祝全日 当直体制を維持
  • 休日予定手術を行える体制を維持

入院管理

  • 365日24時間体制

外来診療

  • 月~金 9時から17時 新患および専門外来

以上を医師9名 (センター長1名、統括医長1名、特命推進役1名、医長3名)で行う

4.実績・年度報告

2021度手術実績  1793件

<骨折・外傷>
骨折観血的手術(大腿) 220
骨折観血的手術(下腿) 130
人工骨頭挿入術(股) 123
骨折観血的手術(前腕) 112
骨折観血的手術(上腕) 45
骨折観血的手術(鎖骨) 25

<上肢>
腱鞘切開 43
鏡視下手根管開放術 26
腱縫合・移行術 35
神経縫合・移植術 13
皮弁・筋弁作成術 11
鏡視下神経移行術(肘部管症候群) 4
遊離複合組織移植術(顕微鏡下血管柄付き) 4
動脈(皮)弁術 6

<下肢>
関節鏡視下半月板縫合・部分切除 56
人工股関節置換術(再置換含む) 48
人工膝関節置換術(両側例、再置換を含む) 48
前十字靭帯再建術 28
骨切り術(下腿) 10
外反母趾手術 8
観血的関節固定術(足) 10

5.学術等業績

学術論文
  • Mimura T, Yamazaki H, Hayashi M, Isobe F, Kitamura Y. Predictive Factors of Displacement of Adult Distal End Radius Fracture Treated with Casting : J Hand Surg Asian Pac Vol 26(4):525-534,2021
  • 櫻井利康、山崎 宏、小林勇矢、奥原健史、高橋祐司、富井啓太 橈骨遠位端骨折術後におけるPatient-Rated Wrist Evaluationの困難度と識別力 日ハ会誌13(1):25-31,2020
  • 藤澤太一、西村直樹、望月崇、藤井芳範、百瀬梨絵、丸山八千代、小平博之 大腿骨近位部骨折術後患者に対する二次骨折予防の取り組み 相澤病院医学雑誌 19:53-58,2021
  • 小平博之 大腿骨近位部骨折後の骨粗鬆症治療の取り組み Loco Cure 7(2):177-181,2021
  • 前角悠介 Bipolar Hip ArthroplastyにおけるTapew wedge型ステムとCurved short型ステムの初期設置精度の比較 日本人工関節学会誌 51:155-156,2021
  • 小岩海、小平博之、大柴弘行、前角悠介 大腿骨頸部骨折に対するRectangular curved-short stemの術後2年成績 日本人工関節学会誌 51:153-154,2021
  • 山崎 宏 橈骨遠位端骨折 相澤病院医学雑誌 19:1-8(2021)
  • 高橋祐司、山崎 宏、櫻井利康、小林勇矢、富井啓太 橈骨遠位端骨折において術後3週のADLでの痛みは治療成績の不良を予測する 相澤病院医学雑誌 19:33-36(2021)

その他学会発表多数