所長 小口和浩
ビジョン
研究所は以下のミッションを掲げ、地域社会に貢献する。
脳機能画像およびPETによる脳全身の分子イメージングを用いて、各種疾患の臨床研究を行うことにより、疾患の早期診断・適切な治療への貢献をめざす。また、研究成果については、学会での発表や学術雑誌への投稿を行うとともに、積極的な情報発信を行い、他の医療機関との連携を行うことで、地域医療や医学の発展に寄与することをめざす。
サービス内容
- 脳疾患や脳機能の診断や病因解明、および治療方法の開発に係わる臨床研究
- 全身を対象とした、PETを用いた分子イメージングによる疾患の診断や病因解明、および治療方法の開発に係わる臨床研究
- 国、地方自治体、大学及び他の医療機関、民間企業等との共同研究及び受託研究
- 講演会、シンポジウム及びセミナー等の開催による研究成果の普及
- その他この研究所の目的を達成するために必要な事業
構成・提供体制
所長1名、副所長2名、研究員1名、事務課1名(PETセンター事務兼務)
設備・機器
臨床研究PETは相澤病院PETセンター設備を使用
実績
- 新型コロナウイルス感染拡大の影響から、2019年度活動報告会は中止した。活動実績について、相澤病院雑誌に掲載した。
- ホームページを更新した(http://www.ai-hosp.or.jp/nougazou/index.html)
- 脳画像研究所入口横の寄付者名掲載プレートを更新した。
- 脳アミロイドイメージング剤 C-11 Pittsburgh compound-B (PiB)、アミノ酸代謝イメージング剤 C-11 Methionineを合成し、これらを用いたPET/CT検査を施行した。
- 実施した研究
実施した研究 | 研究期間 | 予定総数 | 2020年度 実施数 |
総実施数 |
PiB-PETを用いた認知症診断の確立 | 2019年4月1日~2024年3月31日 | 50 | 10 | 20 |
脳腫瘍診断における11C-メチオニンPETの有用性の検討 | 2017年6月20日~2021年12月31日 | 140 | 30 | 105 |
アミロイドPETを用いたアミロイドーシスの診断、重症度評価、治療介入効果判定に関する研究(信州大学と共同研究) | 2016年2月22日~2020年9月7日 | 80 | 新規3例 5検査実施 |
84例 100検査実施 |
2020年9月8日~2025年8月31日 | 100 | 16 | 16 | |
適時適切な医療・ケアを目指した、認知症の人等の全国的な情報登録・追跡を行う研究(ORANGE-MCI)(全国共同研究、まつもと医療センターと共同研究) | 2019年4月1日~2025年3月31日 | 30 | 2 | 21 |
学術・研修
論文発表、学術発表
- Takasone K, Katoh N, Takahashi Y, Abe R, Ezawa N, Yoshinaga T, Yanagisawa S, Yazaki M, Oguchi K, Koyama J, Sekijima Y. Non-invasive detection and differentiation of cardiac amyloidosis using 99mTc-pyrophosphate scintigraphy and 11C-Pittsburgh compound B PET imaging. Amyloid. 2020 Dec;27(4):266-274. doi: 10.1080/13506129.2020.1798223. Epub 2020 Jul 28. PMID: 32722948.
- 小口和浩、高曽根健、関島良樹、伊藤敦子、金子貴久子. PiB-PETにおける心アミロイドーシス疾患別の集積経時変化の検討.第60回日本核医学会学術総会. 2020年11月12日 神戸国際会議場・WEBハイブリット
- 小口和浩、橋本隆男. 脊髄小脳変性症患者の動作時振戦に対する脳深部刺激療法による脳糖代謝の変化. 第50回日本神経放射線学会. 2021年2月11日~13日 大阪市中央公会堂・WEBハイブリッド
- 高曽根健1),髙橋佑介1),中尾聡1),阿部隆太1),吉長恒明1),加藤修明1),柳澤新2),矢崎正英3),小口和浩4),関島良樹1,3,4). 1)信州大学 脳神経内科,リウマチ・膠原病内科, 2)信州大学医学部画像医学教室, 3)信州大学バイオメディカル研究所神経難病学部門, 4)慈泉会脳画像研究所/相澤病院PETセンター. アミロイドイメージングを用いた 全身性アミロイドーシスの非侵襲的診断. 第61回 日本神経学会学術大会. 2020年8月31日岡山コンベンションセンター, WEB
- Yusuke Takahashi1, Ken Takasone1, Ryuta Abe1, Tsuneaki Yoshinaga1,2, Nagaaki Katoh1, Kazuhiro Oguchi3, Masahide Yazaki2, Yoshiki Sekijima1,2. 1 Department of Medicine (Neurology & Rheumatology), Shinshu University School of Medicine, 2 Institute for Biomedical Sciences, Shinshu University, Aizawa hospital. 11C-Pittsburgh compound B (PiB) Positron emission tomography (PET) imaging as a biomarker for ATTR-type cerebral amyloid angiopathy. 2020年 国際アミロイドーシス学会
- Satoshi Nakao, Nagaaki Katoh, Ken Takasone, Tsuneaki Yoshinaga, Masahide Yazaki, Yoshiki Sekijima. Department of Medicine (Neurology and Rheumatology), Shinshu University School of Medicine. Clinical Characteristics of ATTR-type Leptomeningeal Amyloidosis / Cerebral Amyloid Angiopathy. 2020年 国際アミロイドーシス学会