センター長 小口智雅

ビジョン

  • 慢性腎臓病は、専門医が診るべき症例とかかりつけ医に診てほしい症例を適切に判断し、病診連携で診療をおこなう。かかりつけ医に紹介する場合は、治療方針と、逆紹介の基準を明確にして、診療情報提供する。
  • 近年の透析患者は合併症が多く、認知度やADLが低下している高齢者や一人暮らしの方も増えている。スタッフは患者情報を把握し、安全対策を施して透析医療をおこなう。
  • 透析患者に増加している下肢末梢動脈疾患に対応するため、スクリーニングやフットケア、患者指導の質をあげていく。
  • 「働き方改革」を実践するために、部署間やスタッフ同士の意見交換をおこない、業務のムダを減らして効率化する良いアイデアを積極的に取り入れていく。
  • バスキュラーアクセス関連の手術やインターベンション治療など、他施設からの診療要請に迅速に対応する。
  • 腎代替療法の選択について、保存期腎不全の適切な時期にインフォームドコンセントをおこない、特に本人が腎移植もしくは腹膜透析を希望され、医学的にも適応のある症例では、積極的にスタッフが介入して腎移植や腹膜透析を後押ししていく。
  • 災害時の県透析基幹病院として災害時マニュアルの整備と周知をおこなう。不測の事態に備えるため、防災設備や備蓄の点検、防災訓練や情報伝達訓練を定期的におこなう。

構成

20201055-1

<腎臓内科外来>
・腎外来  月・火・水・木・金曜日の午前
・腹膜透析外来   火曜日の午後

<透析センター>
・外来透析
 月・水・金  午前・午後・夜間(8:00~23:30)
 火・木・土  午前・午後(9:00~21:00)
・入院透析
 月・水・金  午前
 火・木・土  午前・午後
・アフェレシス療法
 他科と連携して随時実施
・緊急透析患者受け入れ(24時間体制)
・スタッフ勤務体制
 平常の各時間帯は当番制
 平日夜間・日曜日は宅直待機体制にて緊急対応

<病棟>
主に4S病棟と3A病棟で入院診療

主要設備・機器

腎臓病外来診察室 2室、透析機械室 1室、検査室 1室、指導室 1室
DU室 1室、器財庫 1室、倉庫 3室、看護用具庫 1室、患者用更衣室 2室
外来透析患者談話室 1室

血液透析装置 72台、透析用大型装置 6台、血液透析用ベッド数 70床
超音波診断装置 2台、Na、K測定器1台、除細動器 1台、体重計 4台
血圧計(健太郎) 2台、スケールベッド 1台、心電図モニター 5台
自動血圧計 7台

実績

外来血液透析患者(年度末) 192名、外来透析29,975件、入院透析2,844件、出張透析(ICUなど)98件(21名)、腹膜透析患者(年度末)6名、新規血液透析導入患者33名、アフェレシス療法23名* 腎生検11名**、新入院患者332名、腎外来新患237名、再診3,072名、シャント関連手術172件(うち、人工血管移植術45件)、経皮的血管形成術320件、カフ型透析用カテーテル留置41件
*2020度アフェレシス療法23名の内訳:持続血液濾過透析11名(63日)、免疫吸着2名(12回)、顆粒球吸着4名(32回)、腹水濾過濃縮再静注6名(7回)
**2020年度腎生検11名の内訳:IgA腎症4例、半月体形成性糸球体腎炎1例、微小変化群(微小変化方型ネフローゼを含む)3例、分節性病変(巣状糸球体硬化症を含む)1例、間質性腎炎1例、急性尿細管障害1例