相澤病院では、昨年12月から、一般外来にかかる初診の患者さんを対象に、診療の最適化と効率化、そして患者さんの初診問診時の負担軽減、環境配慮を目的として、AI(人工知能)を用いた「デジタル問診票」を活用してきました。

導入から一年が経過し、相澤病院では、1月末より、入院時の問診にも活用を開始します。

AI問診票「今日の問診票 with Current Decision Support」(プレシジョン社)

デジタル問診票と医学情報データベース「Current Decision Support」を組み合わせた、国内初AI搭載の診療支援システム。

入力した情報によって、その後の質問が生成されていくため、紙の問診票よりも詳細な情報を医療者に提供できる。

また、ペンで紙に記入する負担が軽減されるメリットもある。

診療科別に深掘りする質問を設定できるほか、AIが電子カルテの下書きを作成するため、初診カルテ作成にかかる時間の削減が見込める。

さらに、問診の内容から医学情報データベースを検索し、症状や所見、鑑別診断、治療方法など診療に関わるさまざまな情報を電子カルテシステムに表示させることで、診療効率の向上が期待できるなどの利点がある。

他にも、紙の使用量の削減や、共有の筆記用具が不要となるため、感染症対策にもつながる。

今回導入したデジタル問診票は、入力した情報によって、その後の質問が自動で生成されていくため、より詳細な問診が可能となります。また、患者さんや付き添いの方がスマートフォン、または病院から貸し出すタブレットで入力ができるため、患者さんの負担軽減にもつながります。

デジタル問診票は、医療現場における情報量・作業量の増加に対応するための新しい選択肢として期待され、今後は入院時の問診などへと利用範囲を順次拡大していく予定です。

※当院が導入事例として紹介されました。