所長 小口和浩

ビジョン

研究所は以下のミッションを掲げ、地域社会に貢献する。
脳機能画像およびPETによる脳全身の分子イメージングを用いて、各種疾患の臨床研究を行うことにより、疾患の早期診断・適切な治療への貢献をめざす。
また、研究成果については、学会での発表や学術雑誌への投稿を行うとともに、積極的な情報発信を行い、他の医療機関との連携を行うことで、地域医療や医学の発展に寄与することをめざす。

サービス内容

1.脳疾患や脳機能の診断や病因解明、および治療方法の開発に係わる臨床研究
2.全身を対象とした、PETを用いた分子イメージングによる疾患の診断や病因解明、および治療方法の開発に係わる臨床研究
3.国、地方自治体、大学及び他の医療機関、民間企業等との共同研究及び受託研究
4.講演会、シンポジウム及びセミナー等の開催による研究成果の普及
5.その他この研究所の目的を達成するために必要な事業

構成・提供体制

所長1名、副所長2名、
研究員1名、事務課1名(PETセンター事務兼務)

主要設備・機器

臨床研究PETは相澤病院PETセンター設備を使用

実績

・2019年5月24日に「2018年度研究活動報告会」を相澤病院ヤマサ大ホールで行った。特別講演として、信州大学医学部 画像医学教室藤永康成教授をお招きし「MRIを用いた腹部臓器の機能画像診断」を拝聴した。
・ホームページを更新した(http://www.ai-hosp.or.jp/nougazou/index.html
・脳画像研究所入口横の寄付者名掲載プレートを更新した。
・脳アミロイドイメージング剤 C-11 Pittsburgh compound-B (PiB)、アミノ酸代謝イメージング剤 C-11 Methionineを合成し、これらを用いたPET/CT検査を施行した。

実施した研究 研究期間 予定総数 2019年度
実施数
総実施数
PiB-PETを用いた認知症診断の確立 2019年4月1日~2024年3月31日 10 10 10
脳腫瘍診断における11C-メチオニンPETの有用性の検討 2017年6月20日~2021年12月31日 50 30 84
アミロイドPETを用いた、肝移植後家族性アミロイドポリニューロパチー患者における脳血管アミロイドーシスの有病率に関する研究(信州大学と共同研究) 2014年10月4日~2019年7月31日 15 0 21
アミロイドPETを用いたアミロイドーシスの診断、重症度評価、治療介入効果判定に関する研究(信州大学と共同研究) 2016年2月22日~2020年10月31日 80 31
(新規23例)
95
(80例)
適時適切な医療・ケアを目指した、認知症の人等の全国的な情報登録・追跡を行う研究(ORANGE-MCI)(全国共同研究、まつもと医療センターと共同研究) 2019年4月1日~2025年3月31日 30 0 19
脳転移を有するEGFR遺伝子変異陽性再発・進行非小細胞肺がん患者に対するアファチニブの治療効果の評価に向けた多施設共同前向き介入研究(信州大学と共同研究) 2018年2月16日~2021年3月31日 20 0 1

 

以下の学術発表を行った。
小口和浩、高曽根健、関島良樹、伊藤敦子、金子貴久子.PiB-PETによる様々な心臓アミロイドーシスの診断の検討.第59回日本核医学会学術総会.松山, 2019.11.2

高曽根健、高橋佑介、阿部隆太、小口和浩、吉長恒明、加藤修明、矢﨑正英、関島良樹.99mTc-PypとC-PiB PETを用いた非侵襲的な心アミロイドーシス診断法の確立.第7回日本アミロイドーシス学会学術集会.東京.2019.8.30

中尾聡、宮﨑大吾、吉長恒明、矢﨑正英、関島良樹.ATTR型脳軟膜アミロイドーシス/脳アミロイドアンギオパチーの臨床的特徴.第7回日本アミロイドーシス学会学術集会.東京.2019.8.30

高橋佑介、高曽根健、阿部隆太、吉長恒明、加藤修明、小口和浩、矢﨑正英、関島良樹.
V30M型ATTRアミロイドーシス患者での脳アミロイドーシスのPiB-PETを用いた経時的変化の検討.第7回日本アミロイドーシス学会学術集会.東京.2019.8.30

Yamada Y, Fukushima T, Kodama S, Shimizu H, Kakita A, Makino K, Sekijima Y. A case of cerebral amyloid angiopathy-type hereditary ATTR amyloidosis with Y69H (p.Y89H) variant displaying transient focal neurological episodes as the main symptom. Amyloid 26: 251-252, 2019

2019年度 年報