リハビリテーションセンター　救急リハ科

科長　大見朋哲

集中ケア病棟でのリハビリテーションの更なる充実。
集中ケア病棟に入院するすべての患者のリハスクリーニングを行い、早期リハビリテーションの実施および多職種による医療チーム提供体制を整える。
複雑かつ高度な医学的管理が必要な集中ケア病棟でのリハビリテーションに精通した理学療法士を育成し、円滑な業務が運営できる体制を整える。

＜対象＞
救命救急センター受診の外来患者
集中ケア病棟（ECU、HCU）に入院中の患者
外科系病棟（3A、4A）に入院中の患者および外来患者

＜概要＞
1.救命救急センター受診患者へ対するリハビリテーション
救命救急センターを受診された外来患者が安心して帰宅できるよう、疼痛の軽減、生活指導などの対応を行う。
また、各種理学療法評価を実施することで、入院の必要性の判断、更なる追加検査の必要性の検討など診療の補助となるよう対応している。

2.集中ケア病棟における早期離床・リハビリテーション
集中ケア入院中の患者に対し、疾患急性期よりリスクを管理した早期離床・リハビリテーションを積極的に実施する。
多職種との連携を密に行い、安全かつ効果的なリハビリテーションを実施している。

3.外科系病棟入院患者への急性期リハビリテーション、外来フォローアップ
入院患者への急性期からのリハビリテーションを提供し、身体機能の機能低下予防と改善、早期の在宅復帰のための支援を行っている。
また、外来フォローアップが必要となる患者に対しては、外来でのリハビリテーションを継続している。

4.がんのリハビリテーション
がん手術にて入院されている患者・緩和ケア目的にて入院されている患者に対し、合併症等のリスクを考慮し、身体的・心理的サポートを含む適切なリハビリテーションを提供している。

5.在宅療養支援
入院加療に伴い在宅復帰が困難となる可能性が高い高齢患者に対しては、入院早期からMSWとの緊密な連携をとることで、安全に在宅生活へ戻れるよう支援している。

理学療法士6名

＜資格＞
がんのリハビリテーション研修修了6名
心臓リハビリテーション指導士1名
3学会合同呼吸療法認定士4名
AHA BLSインストラクター1名
FCCSプロバイダー2名
日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー1名

超音波治療器　オルタソニックALT-2000

＜学会発表＞
徳永麻衣，鳥山貴大．急性大動脈解離術後に不全麻痺を呈した一症例～急性期理学療法の経験～．
第48回　長野県理学療法学術大会，2019年6月16日，上田市．

松本佳那子，大見朋哲，谷内耕平，鳥山貴大，徳永麻衣，千葉修平．
消化器がん患者の周術期における体重減少に関わる因子の検討．
第48回　長野県理学療法学術大会，2019年6月16日，上田市．

＜執筆＞
大見朋哲．救命救急センターで理学療法士に求められる基礎知識－多発外傷の場合－．
理学療法36（5），p408-413，2019．

松本佳那子．消化器がん患者の周術期における体重減少に関わる因子の検討．
理学療法研究・長野48，p14-17，2019．

＜講演＞
鳥山貴大．今さら聞けない移動移乗の介助の基本～理学療法士の視点から～．
相澤・相澤東リハビリテーション研修会，2019年6月2日，松本市

谷内耕平．呼吸リハビリテーションの基礎知識から臨床応用．
中国北京汉琨中医院講演会，2019年9月25-26日，中国北京市