科長 田中 俊惠

ビジョン

  • 腎臓病・透析センター看護師として、慢性腎臓病(CKD)の多様な疾患・病態を持つ患者の療養生活における適切な指導、支援、説明、多職種連携の対応が出来る看護知識と技術を磨き、看護科介入時期を逸しない腎代替療法(血液透析・腹膜透析・腎移植)選択説明と療養指導を実践する。
    また、国の進める慢性腎臓病(CKD)重症化予防の動きにも迅速に対応する。
  • 透析治療患者に対し、下肢末梢動脈疾患の重症化予防のため、精度の高いフットチェック、フットケアを実施する。
    患者指導の充実を図り、早期発見と専門治療に繋げ、下肢切断症例を減らすことで患者のQOL維持向上、医療サービスの向上と適正な診療報酬請求を実現する。
  • 腎臓病・透析センターに通院する患者に対し、身体的・精神的背景だけでなく、生活背景・社会的背景を踏まえ、これまで構築してきた看護・診療に関わる評価システムを適正に行い、診療に繋げ、看護計画を立案、実践し、個々の患者にもっとも適した看護ケアを提供する。

サービス内容

腎臓病外来(月曜日~金曜日)、火曜日(PM)のみ腹膜透析外来
診療補助と慢性腎臓病(CKD)の療養生活指導や相談、療法選択に対する説明と指導。

<外来受診患者の主な疾患>

  • 検尿異常や腎機能障害
  • 慢性腎臓病(CKD)
  • 腹膜透析管理
  • シャント不全

透析センター(月曜日~土曜日)

外来及び入院維持透析患者管理
透析患者に対し、主治医の治療方針に基づき、生活背景・社会的背景を踏まえた標準看護計画と特殊看護計画を立案し、立案した看護計画が個々の患者に適した看護計画であるか評価を行う。

シャント不全患者に対する手術前後の看護
その他、血液浄化療法患者管理

構成

科長 1名、主任 1名、看護師 17名(パート含む)、准看護師 4名(パート含む)

<資格>
院外資格保有者数:
看護師免許19名、准看護師免許4名、慢性腎臓病療養指導看護師3名、
透析技術認定士5名、救急救命士1名、
糖尿病重症化予防(フットケア)研修履修者4名、

院内資格保有者数:
看護技術トレーナー8名
相澤BLS 23名

実績

1)腎代替療法(血液透析・腹膜透析・腎移植)に関わる療法選択説明業務運用をチーム医療として再構築し、実施した。
患者に対する問診票の作成、運用手順作成、資料ツール選定準備及び作成、看護カルテ用パレットの作成を実施。運用しながら評価、改善を繰り返し実施した。
看護師が30分以上説明を実施した場合、腎代替療法指導管理料算定が可能となる。

療法選択説明業務運用実績(2019年度)
04月:6名
05月:3名
06月:3名
07月:5名
08月:4名
09月:10名
10月:7名
11月:4名
12月:4名
01月:3名
02月:4名
03月:4名

2)フットケア(糖尿病合併症管理料)算定ができる各職種での役割を明確にしたチーム医療運用を構築し、実施した。
透析通院患者で糖尿病足病変に関する指導が必要な場合、糖尿病合併症管理料算定が可能となる。
各職種での役割を明確にしたチーム医療の継続運用として、運用手順、記録、指導ツール等の再構築を行い、実施した。

フットケア(糖尿病合併症管理料)算定運用実績(2019年度)
04月:17件
05月:19件
06月:14件
07月:15件
08月:11件
09月:14件
10月:13件
11月:12件
12月:10件
01月:5件
02月:0件
03月:0件
総計:130件(月次平均:10.8件)

3)下肢末梢動脈閉塞評価(フットチェック)実施件数(2019年度)
透析通院全患者延べ数:2355名(毎月:定期での評価実施)
下肢末梢動脈新患指導管理加算算定件数:2329件

2019年度 年報