統括医長 菊池 二郎

ビジョン

急性期中核病院として期待される医療は、チーム医療によるアプローチが必要で、入院管理が必要な疾患に対する医療と、手術が必要な疾患に対する医療である。
形成外科としては具体的には、顔面骨骨折、皮膚軟部組織腫瘍、皮膚軟部組織損傷欠損・損傷が対象となる。
特に下肢の難治性潰瘍、虚血性組織損傷・壊疽、糖尿病性病変は多科(血管外科、循環器内科、腎臓内科、糖尿病内科、リハビリ科)との協働が必要で、その院内マネージメントを当科で担う。
また、診断治療の標準化、マニュアル化を行う。
その後、その検証を行い、修正を加える。学会発表をおこない、院外での議論を経て、さらに修正する。
医療の質を担保するため、糖尿病、虚血などを原因とする足病変に関する多職種カンファレンスを開催する。1ヶ月に1回。
経営の質を担保するため、糖尿病、虚血などを原因とする足病変を主訴に入院する患者における、入院期間を最適化する。
入院期間Ⅱ以内の退院率を50%以上にする。

サービス内容

形成外科が対象とする疾患

  • 外傷
    顔面や頭頚部、四肢の挫創・切創・挫滅創・組織欠損創・刺創、動物咬傷
    皮下血腫、異物残留、熱傷、顔面骨骨折
  • 腫瘍
    良性皮膚皮下腫瘍、悪性皮膚腫瘍(悪性黒色腫を除く)、良性軟部組織腫瘍
    リンパ節腫脹(診断のための生検)
  • 感染症
    感染性皮膚皮下腫瘍、蜂窩織炎、爪周囲炎、陥入爪、ガス壊疽、壊死性筋膜炎
    皮膚感染を主体とした敗血症
  • 退行性病変
    下肢循環不全に伴う皮膚潰瘍や壊疽、褥瘡、糖尿病性壊疽、放射線潰瘍
    難治性潰瘍、ケロイド、肥厚性瘢痕、眼瞼下垂症
  • 先天奇形
    耳瘻孔、耳介変形、毛巣洞
  • 腫瘍切除後
    腹壁再建、胸壁再建、乳房再建、組織欠損の修復

多職種病棟カンファレンス、形成外科術前検討会を行っている。
褥瘡回診を行っている。
休日のERで、予約制外来を行っている。
休日のER日勤に協力している。
相澤東病院の当直に協力している。

構成・提供体制

常勤医師2名、非常勤医師3名、

<資格>
日本形成外科学会専門医 4名
日本形成外科学会形成外科領域指導医 1名
日本形成外科学会皮膚腫瘍外科分野指導医 1名
日本形成外科学会小児形成外科分野指導医 1名
日本形成外科学会再建・マイクロサージャリー分野指導医 2名
日本熱傷学会専門医 1名
日本創傷外科学会専門医 2名
日本乳房オンコプラスティックサージャリー学会
 乳房再建用エキスパンダー責任医師 1名
 乳房再建用エキスパンダー実施医師 1名
JPTECインストラクター 1名
臨床研修指導医 4名
高齢者医療研修会受講者 1名

<施設基準>
日本形成外科学会教育関連施設
乳房再建用エキスパンダー実施施設
乳房再建用インプラント実施施設

<院内資格>
主治医資格 1名
麻薬処方資格 1名

設備・機器

<主要設備>
5S病棟ベッド 6床、外来診察室 2室、外来処置室 1室

<主要機器>
電動昇降ベッド 3台、天井吊り下げ無影灯 1台
移動式無影灯 2台

実績

4 5 6 7 8 9 10 11 12 1 2 3
入院
患者数
22 16 18 32 27 22 20 19 13 19 13 12 254
初診
患者数
89 122 119 128 123 107 98 107 107 117 97 100 1352
休日ER患者数 38 69 65 59 59 87 62 61 51 56 34 31 711
手術件数 22 15 23 24 19 18 19 14 15 26 25 21 241
内)全麻
手術件数
9 3 4 8 6 4 3 4 8 7 2 5 63
内)局麻
手術件数
13 12 19 16 13 14 16 10 7 19 23 16 178

学術・研修

<学会発表>
白井エリオ、菊池二郎、下条久志
アミロイドーシスで片側性眼瞼下垂症をきたした1例
信州形成外科学会第79回例会,2019年11月30日,長野県長野市.

2019年度 年報